保育士の働き方実態大規模調査結果について

2025年10月1日
社会福祉法人すくすくどろんこの会
理事長 綿貫 善弘
『保育士の働き方実態大規模調査結果について』
やりがいや成長、社会への貢献を実感しながら、前向きに働く保育士の姿が明らかに
社会福祉法人すくすくどろんこの会が参画した保育イノベーションコンソーシアムにおいて、『保育士の働き方実態大規模調査』を実施いたしましたので、その結果をご報告いたします。

当コンソーシアムでは、保育現場が抱える課題を明らかにすると同時に、保育士が実際に感じている保育の仕事の魅力も再発見することを目的として『保育士の働き方実態大規模調査』を実施しました。全国の保育士から声を集めた結果、やりがいや自身の成長、社会への貢献を実感しながら前向きに働く姿が見えた一方で、労働環境の課題等も浮き彫りとなる結果となりました。
なお、今回の調査結果を受け、当コンソーシアムでは、「こどもたちの未来を照らし続けられる保育へ」という想いを込めて、活動の軸となるステートメントを新たに策定しました。 今後も、当コンソーシアムでは保育士がゆとりを持って子どもと向け合える環境の整備とともに、保育士という仕事の魅力をさらに高めるための取り組みの検討・実施をさらに推進してまいります。
■調査概要
調査タイトル:保育士の働き方実態大規模調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年6月13日(金)〜 6月18日(水)
回答者:① 20歳から59歳の保育士 1,521名
(現役保育士767名、元保育士543名、潜在保育士211名)
元保育士:保育士を仕事としてやっていたが、今は保育士として勤務していない方
潜在保育士:保育士資格を持っているが、保育士として勤務したことがない方
② 保育士を除く20歳から59歳の一般社員 516名
一般社員:会社員・公務員であり、以下を職種としている人
(総務/人事/経営・経営企画/経理・財務/広報・宣伝/事務・アシスタント/受付・秘書)
■調査内容・結果
当コンソーシアムの主幹事である、日本生命保険相互会社の下記リリースからご確認いただけます。
URL:https://www.nissay.co.jp/news/2025/pdf/20250918.pdf
■保育イノベーションコンソーシアムについて
<概要>
2025年3月に始動した「保育イノベーションコンソーシアム」は、保育事業者単独では実現が困難な、保育事業者が抱える課題の解決に向けた施策を共同、連携して実施することを目的としています。
現在、保育業界では、保育士不足、DXの遅れ等で現場業務がひっ迫しており、IT化等による保育士の負荷軽減を含む保育事業環境の改善が必要な状況です。
このような状況を踏まえ、業務支援システムの開発・導入による業務効率化支援や、共同調達等のコスト削減による保育所経営の安定化支援、潜在保育士の掘り起こしによる人材不足解消、保育士魅力向上施策等を検討・推進いたします。
また、行政への申請手続きや職員処遇、配置基準、補助金等の各観点での改善要望を取り纏め、こども家庭庁への働きかけを実施いたします。 今後、当コンソーシアムの活動の輪を広げ、保育業界全体の持続性向上とさらなる発展に貢献し、日本社会を担う子どもたちの未来と安心して子育てができる社会の実現に向けた取り組みに繋げてまいります。
<参画法人>
株式会社学研ホールディングス、株式会社グローバルキッズ、株式会社ニチイ学館、ニッセイ情報テクノロジー株式会社、 日本生命保険相互会社、ライク株式会社、社会福祉法人すくすくどろんこの会
<ステートメント>

<ステートメントに込めた想い>
コンソーシアム各法人で保育業界の課題や目指したい姿の議論を重ねてきた中で、常に真ん中にある想いは、「こどもたちのために保育の現場がどうあるべきか」です。
こどもたちが初めて社会に一人で立つ場所、家族にかわって守り・育てる特別な場所である保育園をもっと良くしていきたい。
保育のしごとが好きなおとなたちが、常にゆとりをもち、こどもたちの今と未来に笑顔で寄り添いつづけられるように。わたしたちが心をひとつに取組みをつづけていくという決意を込めています。